


大木夏子さんは1973年生まれ埼玉県のご出身。1997年に女子美術大学芸術学部工芸科染専攻を卒業後日本最大の公募展である国展に毎年出品し新人賞や国画賞を受賞するなど精力的に活動されており、現在は国画会工芸部会員でもあります。
型染めは型紙と糊を使って布を染め模様を描く伝統的な染色技法です。台に貼った布に模様を彫った型紙を当て、もち米と米ぬかで作った糊を塗ります。糊が乾いたら刷毛を使って布を染色。布を水洗いして糊を落としたら煮沸して色を定着させて完成です。
糊を塗った部分には色がつかずそこが模様になります。染めを何度も重ねて模様を描く型染めは味わいのある表現で、昔ながらのやり方で生まれる色の重なりが美しく、特に大木さんの手掛ける模様は抽象的な幾何学模様から繊細で穏やかなな風景のようなモノまで幅広く、見る人の心を楽しませてくれます。
幅290×長さ415㎜(柄の長さ 135)
こちらの団扇はそれぞれの染色家の手によって団扇の形に染め上げられた紙を香川県の丸亀へ送り、400年の伝統と国内シェア9割の生産量を誇る丸亀団扇の職人が『房州』の形に仕上げております。
房州うちわとは、丸亀うちわ・京団扇とともに日本三大団扇のひとつに数えられる、千葉県の館山市や南房総市を中心に作られている伝統的な団扇で、丸い1本の女竹をそのまま細かく割いて骨にする構造となっているのが特徴です。それに対して丸亀は平竹を用い、京団扇は杉や檜の柄を挿し込む構造となっています。
※全て昔ながらの手法の手仕事による品物につき、サイズや色合いなど、表情にひとつひとつ個体差がございます。また、同一商品を複数個ご希望のお客様にはなるべく個体差の少ない品物同志を組合わせてご用意させていただきますが、ご希望に添えない場合もございますので予めご了承くださいますよう、よろしくお願い致します。