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井川メンパ 大井屋 メンパ小判型DB

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日本各地に【曲げ物・曲げわっぱ】などと呼ばれる曲げ木の弁当箱や食品保存容器が伝統工芸品として古くから作られていますが、静岡県の大井川上流域に伝わる井川メンパもその一つです。 杉や檜の柾目を使い、その吸湿効果でお米が美味しく保てるとして秋田県 大舘の白木の物などが有名ですが、それに対して漆で仕上げた物は匂い移りも無く抗菌性があり食品の保存に適しているとされ、更に容器自体も丈夫で手入れも楽なので、この井川メンパだけでなく長野県に伝わる奈良井の曲げ物なども漆で仕上げられています。 静岡では長い間、望月家と海野家の二つが井川メンパを制作してきましたが、2016年に海野氏が亡くなり望月氏もかなりのご高齢で後継者がいなかったため井川メンパ自体の存亡の危機だった所へ、後に大井屋として独立する前田さんが望月氏に師事し、その製法を身に付けました。 前田さんの井川メンパへのこだわりは強く、古い文献や年代物の古い井川メンパを参考に、出来る限り天然で昔の製法に近づけようと自ら漆を掻き下地に使う柿渋も手作りし、化学的な物質は一切使わない原始的な製法を突き詰め、この伝統を絶やさないよう次世代への継承も視野に入れて何と漆の木の植栽まで始め、日本中から届く漆塗りのメンパの修理依頼に追われながらも新品の製作も含め井川メンパの可能性を広げようと頑張っておられます。 【サイズ】 ・外寸最大:185×135×高さ65㎜ ・本体のみ:170×125×高さ55㎜ 大井屋さんの井川メンパに使われている漆は混ぜ物ナシの純度100%です。そのため原液のままでは粘度が高くて扱いにくい漆を均一に塗りやすくするために一般的にはシンナー等の有機溶剤で薄めて伸ばしてから塗るところを大井屋さんではそれをしないので多少の塗りムラはございます。 ですが、混ぜ物ナシの漆を使い、曲げ木の合わせ目も樺桜の皮だけで縫い合わせ、化学的な接着剤は使用していないため嫌な臭いは一切しません。ほぼ無臭です。よく塗り物の取り扱い方で書かれている『1年ほど使ってもなかなか匂いが消えない』とか、新品を購入後に匂いを消すために『2~3ヶ月米櫃に入れておく』や『お酢で拭く』といった処理は全く必要ありません。 日常のお手入れも一般的な漆器と同じで難しい事はありません。 ●食器洗浄機・乾燥機・電子レンジ・オーブンでのご使用は不可です。 ●洗う際はタワシや磨き粉等は使用せず、一般的な食器用中性洗剤と柔らかめのスポンジか布で洗って下さい。ごしごし力を入れて洗うのは漆を傷つけたり剥がしてしまう原因となるのでご注意下さい。 ●酸には比較的強いので長期間使い続けてお米のタンパク質がこびりついて白く濁って取れなくなってしまった時はハイターなどを使っても大丈夫です。(全ての漆器が酸に強い訳ではありません。ご注意下さい。) ●洗った後は、まず布巾で水気を取って直射日光・高温多湿を避けた場所でしっかり自然乾燥させてからしまって下さい。 ●濡れたままや浸水した状態で長時間放置したりすると漆を傷める原因となります。 ●他の食器などと重ねる際、陶磁器の底や高台といったザラついた物と重ねると漆の表面を傷つける事があります。収納する際に陶磁器などと重ねる場合は布を間に挟むなど、直接こすれないような工夫をして下さい。

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